岡山大学工学部 数理データサイエンスコース
岡山大学大学院環境生命自然科学研究科
数理データ科学コース

卒業生の声

卒業生へのインタビュー 第2回
萩森 祐介 さん

卒業:2022年3月(2021年度) 環境理工学部環境数理学科 卒業
2024年3月(2023年度) 大学院環境生命科学研究科 博士前期課程 修了所属:日立製作所 ディフェンスシステム事業部

Q1:学生のときに得意だった科目や、意識して学んだものなどがあれば教えてください。

大学では、線形代数や代数学、流体力学など、数理分野を幅広く学びました。その中でも特に数値シミュレーションに関する科目に力を入れて取り組み、学部4年次以降は流体運動に関する数値計算をする研究室に所属しました。研究では、単にプログラムを動かすだけでなく、計算量を削減して効率的に処理する方法や、より正確な結果を導くための工夫など、問題に対してどのようなアプローチを取るかを意識するようにしていました。

Q2:どのような学生生活を送りましたか。特に課外活動について教えてください。

学部生時代は、コロナ禍で自宅で過ごす時間が多かったことから、IT系資格の取得に取り組んだほか、オンラインでできるアプリ開発のアルバイトを行っていました。大学院時代は、週5日、1日5〜8時間ほどアルバイトをしながら研究を進めていました。多忙ではありましたが、どちらも自分が興味を持って取り組んでいたことなので、充実した学生生活だったと感じています。

Q3:今の仕事内容と、やりがいについて教えてください。

現在は、防衛システムを扱うSEとして、提案活動や顧客要望のヒアリング、要件定義など、お客様と直接向き合いながら事業の立ち上げに関わる業務を中心に担当しています。また、設計・開発・試験といった工程にも携わることで、システムが形になっていく過程を一貫して見ることができます。自分の考えや提案が国家の安全保障に貢献し、自分が担当した機能が実際に動く形になることに大きなやりがいを感じています。

Q4:今後挑戦したいことは何ですか。

仕事の面では、プロジェクトリーダーとして一つの案件を責任を持って完遂できる力を身につけたいと考えています。プライベートでは、若いうちに世界を旅したいという思いがあり、特にアフリカの文化や自然に触れてみたいと考えています。

Q5:工学部数理データサイエンスコースへの進学を考えている高校生や学部生に、メッセージがあればお願いします。

数理データサイエンスコースでは、線形代数や代数学といった基礎的な数学だけでなく、AIやデータ解析、数値シミュレーションなど、現代社会で求められる幅広い知識と技術を学ぶことができます。データサイエンス人材は今まさに社会から強く求められており、時代性と実用性の両方を兼ね備えた、とても魅力的なコースだと思います。


卒業生へのインタビュー 第1回
森中 宏樹 さん

2019年度 環境理工学部環境数理学科卒業,2021年度 大学院環境生命科学研究科修了,現在はSCSK株式会社モビリティ事業グループに勤務

Q1:環境数理学科(現・工学部数理データサイエンスコース)を選んだ理由を教えてください。

もともとは数学の教員になりたいと考えていました。そのため,岡山大学理学部数学科も検討しましたが,より多くの選択肢も見てみたいと思い,数学以外も広く学ぶことができる環境理工学部環境数理学科を選びました。

(※注)工学部数理データサイエンスコースにおいても高校・中学の数学教員免許が取得できます。

Q2:卒業研究のテーマはどのようなものでしたか?

スーパーコンピュータに興味があったので,それを利用する研究室を選びました。卒業研究では,台風に伴って発生するスパイラルレインバンド(らせん状降雨帯)の発生と流体メカニズムの関係性について、スーパーコンピュータによる数値シミュレーションを使って評価することを試みました。

Q3:現在の業種を選んだ理由は何ですか?

大学時代に行った研究ではプログラミングが必須でした。その経験を生かして,プログラムを書く,プログラムを使う,といった業種に進みたいと考えていました。私が勤務しているSCSK株式会社は,事業グループが非常に多岐にわたる企業です。現在,私はモビリティ(自動車)のソフトウェア開発に携わる部署に所属していますが,他にも産業や金融,社内文書管理の最適化など,様々なITソリューションを手掛けています。私が環境数理学科を選んだ理由とも重なるのですが,自分の業務を一つに絞りたくないという思いがあり,様々なことができるSCSK株式会社を選びました。

Q4:環境数理学科(現・工学部数理データサイエンスコース)で学んだことで,今のキャリアに活かせていることはありますか?

講義で与えられた課題にどう対処するかや,卒業研究に必要だったプログラミングの考え方など,問題解決のための基盤的なスキルが,現在の社会人生活で非常に役立っていると感じています。

Q5:工学部数理データサイエンスコースへの進学を検討している高校生に向けて何かメッセージがあればお願いします。

私が環境数理学科を選んだ主な理由が「幅広くいろんなことを学べる」ということでした。社会に身を置く中で,データサイエンスは世の中の流行りだと感じています。データサイエンスについて学べるのはもちろんのこと,数学やその応用についても幅広く学べる数理データサイエンスコースは非常に素晴らしいと思います。

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