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複素数の計算

Python では複素数を扱う事も出来るようになっている. この場合 虚数単位を j または J で表す. たとえば 2 + 3i は 2 + 3j と書きます. 複素数の四則演算が出来ます.
>>> (1+2j) + (2-3j)
(3-1j)
>>> (1-1j) - (2+2j)
(-1-3j)
>>> (1+2j) * 3j
(-6+3j)
>>> (1+1j) / (2-1j)
(0.2+0.6j)

ただし, j の係数が 1 の場合には係数の 1 を省略することは出来ません.

>>> j * j
Traceback (innermost last):
  File "<stdin>", line 1, in ?
NameError: j
>>> 1j * 1j
(-1+0j)

この場合の実部と虚部は浮動小数点数型として扱われます.

>>> (1+1j) / 2
(0.5+0.5j)
>>> num = -1+2j
>>> num.real
-1.0
>>> num.imag
2.0
ただし, num.real, num.image はそれぞれ複素数型変数 num の実部と 虚部です. このように, 復素数型変数名のあとに、「.real」や 「.rmage」をつけると, その変数の実部や虚部になります. また, 複素数の絶対値は, 関数 abs()で得ることが出来ます.
>>> abs(1+1j)
1.41421356237

なお, セクション 3.5 で紹介した数学関数 の引数に複素数を用いることは出来ません [*].



Toru Sasaki
2000-08-30