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Python プログラムの実行について

今までは, Python (インタプリタ) を起動して, 対話的に計算を 行なう方法を述べたが, エディターで Python プログラムを編集して 実行することも出来ます.

セクション 3.6 の例を使ってみよう. Python の 命令を書いたファイルをエディターで編集する. sample1.py という名前 で以下の内容のファイルを作ってみよう.

# サンプル
a = 10
b = 20
print a + b
print a * b
c = a + b
print c * 3

一番上の行はコメント(すなわち, Python はこの行を無視する)である. Python は 「#」の文字より右側は無視するようになっている.

また, この例では, 「print」という単語が出て来る. セクション 3.6 の例では, 「a + b」だけで, 値が 表示されたが, 対話的に実行するとき以外の場合には, 「print」を 使って, 印字することを明示的に書かなくてはならない.

なお, 最後の行は改行されていなくてはならないことに注意しよう.

また, 上の例では, 全ての行が続いているが, 見やすいように適宜空行を 入れても構わない. 空行はなにも実行されない. (ただし, 無節操に空白を入れ るとかえって見にくくなるので, 注意しよう.)

さて, 上に述べたようなファイルが出来たとしよう. このプログラムを実行するには,

% python sample1.py
とする [*]. このような Python のプログラムを書いたファイルを, スクリプトと 呼びます.

今後の例では, プロンプト「>>>」,「...」があるものは, 対話的 に実行したもの, そうでないプログラム例はスクリプトとする.

mule や emacs を使って Python スクリプトを編集する場合には, python-mode.el を利用すると便利である. また, python-mode.el は 対話モードで利用するときにも便利である. しかし, ここでは詳細は 省略する. [*]



Toru Sasaki
2000-08-30