なお、ここでいうキー操作とは、コントロールキー(以下 ctrl と書く)を 押しながら
x キーを押す、とか、Esc キーを 一度押してから
w キーを押すとかといった ものだ。以下の書き方はしばしば使われるので、ここで覚えておいて欲しい。
c-g | ctrl キーを押しながら g キーを押す。 |
c-x s | ctrl キーを押しながら x キーを押し、その後(ctrl キーを離して) s キーを押す。 |
c-x c-s | ctrl キーを押しながら x キーを押し、その後 ctrl キーを押しながら s キーを押す。(といっても、普通は ctrl キーを押したまま xs と タイプする.。) |
M-w | Esc キー(Meta キーとも言う)を一度押してから、w キー を押す。 |
また、 Esc キーを一度押してから、x キーを押すと mule 画面の一番下に M-x と表示される。そこに コマンド名をタイプして Enter キーを押すことを、
M-x コマンド名と表すことにする。 目次に戻る
% mule ファイル名である。もしも、X で X 対応の mule を使っていて、mule 起動後もそのターミナル (例えば kterm) を使いたいなら、 最後に & をつけて Enter キーを押す。
さて、最初の次は、いきなり mule の終了の仕方だ。これは、
c-x c-cとする。ファイルに変更があればセーブしてから終了するか聞いてくる。
次に、困ったときどうするかだが、ありがちな困った状態とその対策を挙げて
おこう。
症状 | コマンド | コマンドの意味 |
表示がおかしい。カーソルの位置がおかしい。 | c-l | 再表示 |
入力しようとしても、Yes か No か答えろ等という。 | c-g | 命令の取消 |
「そのいち」の中の「そのいち」は、「上下左右にひとつずつカーソルを 移動する」だ。これは、以下の通りである:
c-p | カーソルをひとつ上(前の行、 Previousline)に移動する。 |
c-n | カーソルをひとつ下(次の行、 Next line)に移動する。 |
c-f | カーソルをひとつ右(前方、 Forward)に移動する。 |
c-b | カーソルをひとつ左(後方、 Backward)に移動する。 |
さて、カーソル移動も、ひとつずつなんてケチくさい
ことを言わずに、行の最初や最後に一気に移動してみたいなんていう、 気の短い(?)人もいるだろう。これは、
c-a | カーソルをその行の先頭に移動。 |
c-e | カーソルをその行の最後(End)に移動。 |
M-< | ファイルの先頭にカーソルを移動する。 |
M-> | ファイルの最後にカーソルを移動する。 |
これは、不等号を矢印だと思えば感じがわかるだろう。
目次に戻るc-s | 前向きにサーチ(Search)する。 |
c-r | 後向きにサーチする。(アルファベットの s の前がr 、それとも Rear ?) |
ひとつの「include」が見つかって、次の「include」を探すには、もう一度 c-s あるいは c-r を押すとよい。
探している単語が見つかったら、カーソル移動のキー(例えば c-b)を押せば検索は 終了する。(ここで、マークセット(後述)の c-スペースキーでもよい。)
さて、文字列の置換だが、これは以下の通りである:
M-% | カーソルより下にある語を対話形式で置換する |
M-x replace-string | カーソルより下にある語を一気に置換する |
行の削除(kill)は c-k でできる. これにより, その行のカーソルを含めて右の 部分は削除される. emacs はこの削除された部分を覚えているので, c-y で カーソルのある位置に張り付ける(yank, 引っ張る)ことができる. 一般のカットアンドペーストの説明に入る前に, リージョンについて説明しなくてはならない. リージョンとは, マークセットした位置と現在カーソルのある位置の間の部分のことである. マークセットは, c-スペース により行なわれ, マークセットした時点のカーソルの位置 が記憶される(なお, M-> などでもマークセットが行なわれる). マークセットすると, emacs の下の部分に「Mark set」と表示される. リージョンをコピーするには, M-w を用いる. このばあい, リージョンは削除されずに 記憶される. この記憶した部分を張り付けるのは, やはり c-y である. また, リージョンを 削除して記憶するには, c-w とする. (つづく)